さて、久しぶりに本を手にとって読んでいます。
小林秀雄 著「考えるヒント」
たぶん、エッセイ集になるんだと思う。
1950年代、60年代に書かれたものらしい。
その中の「読者」というタイトルのエッセイで、こんな一節がありました。
「わが国現代の民主主義者を、どう定義したらいいのか、言いように困るが、デモクラシイの宣伝家ほど、個人の生活を侮蔑しているものはないのは、御覧の通りなのだ。」
この当時にも、
理想を強く掲げ、"過度に激しく"主張しがちな人たちが、どんな風だったのかが、端的に表されていて、
昔も今も変わらないんだなぁ...と
例えば、
今、みんなが過敏になっている差別の問題...
「民主主義」を、「反差別主義者」
「デモクラシイ」を、「反女性差別」
「個人の生活」を、「女性の活動」
に変えてみても、当て嵌まっているように感じる。
一体、誰・何のために極端に激しく主張してるんだろう...と思うことが、
ときどきあって、コロナ禍のこの一年で、ホントに多くなった気がします。
とても、残念なことですが...
最後に、
本当は、この本の前に、司馬遼太郎 著「翔ぶが如く」を読みかけ中なのですが、進みが悪く、少し寄り道してしまってます...orz