コロナ禍をきっかけに、
貧困問題や人種差別問題など、
今までも言われ続けてきた課題が、一気に噴出したような状況が続いていて、
ふと、これまでて一体何だったんだろう?と、思うことすらあります。
この前、お家で自粛だったこともあって、小学生の娘とマイケル・ジャクソンのミュージックビデオを見ました。
いつも決まって見るのがあって、
それは、
「They Don't Care About Us」
強烈なメッセージのMVです。
でも、
このときに見た印象は、これまで印象を全く変えてしまいました。
この曲のMVは、まさに
「このコロナ禍のさまざまな出来事を見通してたんだろうか!?」
と思うような内容だったから。
このMVを娘と見ているときは、
ちょうどブラジルの感染拡大のニュースであっていて、特に貧困の街「ファベーラ」の状況が紹介されていました。
MVをよく見ると、この街が、まさにMVの撮影の舞台になっています(だと思う)、そこで、
マイケルが、強烈な乾いた太鼓の合奏とともに、貧しい人や差別された人たちに代わって、静かな激しい怒りをぶつけるように、訴えるのです。
「彼ら(政治家やお金持ち)は、何ら見向きもしない!」
「ルーズベルトがいたら、こんな世界、ほっといたりはしない!」
「キング牧師がいたら、こんな世界、ほっといたりはしない!」
と...
そして、今、現実に、
ブラジルの貧しい人たちが、見放され、
人種差別で多くの人が、苦しめられる
のを目の当たりにしています。
ほんとに、背筋が凍るような、そして、切ない気持ちになります。
もう、四半世紀も前のMVです。
何も変わっちゃいない...
だから、このMVは今でも、
この変わらない現実を、どうしようもない現象を、激しく突き付け、強く心を揺さぶってきます。とても残念ですが...
「They Don't Care About Us」
by Michael Jackson