考える虫のつぶやき

こうやって生きたらいいのに を探して、物の見方、考え方について、あれこれと思うままに書いています。なぜか夜中ばかりの投稿ですが…

近いほど遠ざけてしまう人の習性...AIと人の感覚

Google photoで、黒人がゴリラと認識されてしまい、エンジニアが謝罪したという話が話題になっていた。
(調べると2015年辺りの古い話だったorz)

おそらく、人間なら絶対になさそうな誤認識じゃないかな!?

「人間は自分たちに近ければ近いほど、その違いの判別基準も、どんどん厳しくなっていく」ように見えます。

昨年の紅白で話題になったCGの美空ひばりもきっと、その類いのはず...。


これについて考えると、たぶん人間は、

常に、
自分の存在が脅かされるか、されないか
を意識していて、

「自分に近い存在は、自分を脅かす存在」として、
その違いを確認するために、
条件反射的に相違点を探しそうとする生き物なんだろうと...

そして、

明らかな違いがあれば、安心し、

わずかな違いに対しては、危険を感じ異常な嫌悪を示している

気がします。

近すぎると遠ざける悲しい習性を持っているみたいです。トホホ...


なので、
CGやロボットを、あまり似させることにこだわるのは、実用上は難しい気がします。区別ができないほどでもなければ...

アニメチックなCGや、人とかけ離れたロボットが受け入れられるのは、同じ感覚から来るもので、実用的にはそっちの方がいい気がします。


もう一つ、これに関係して、人間の面白い習性と思うのは、

「見るからに遠い存在は、近づけようとする」
ことです。

例えば、
猫や犬のペットを人間に見立てたり、
アニメをすんなり受け入れて楽しむのも...

人は、
「自分たちに近づけるために、想像の中で色々と補完して、それを楽しんでいる」
ように見えます。

アニメでヒットしたものが、実写では成功しないのは、
この楽しみを奪ってしまっている

ことが理由の一つだろうと、勝手に思ってます。


結局、
AIは、今の段階では、
「ひたすら似ているところを探し」
人は、近くなればなるほど、実は逆に、
「細かな違いを厳しく探している」
んだなぁ...と


AIがこれから、いろんな形で普及してくると思うけれど、
AIの判断が良くなればなるほど、こういった人独特(動物的?)な感覚が重要になってくる気がします。それと、


こういう技術のお陰で、この例みたいに、改めて、
人が頭の中でどんな処理をやっているのかを知ることができる
のは、本当に面白いです。

人間って、結構すごい!とか、なんだ、こんなことを意識してるのか!とか気づかされることがよくあります。

さて、
AIはどこまで、人の感覚に近づいて行けるんだろうか?、人はそれを受け入れられるのか?、楽しみです。