考える虫のつぶやき

こうやって生きたらいいのに を探して、物の見方、考え方について、あれこれと思うままに書いています。なぜか夜中ばかりの投稿ですが…

本当に必要な少子化対策~子ども時代に、楽しかったぁって思えること...

かなり長いので、時間のあるときにゆっくり読んでもらえれば...


核家族化の悪い側面の完成形
第一次ベビーブームつまり団塊の世代で、核家族化が一気に進み...その結果、子育てをする親たちは、彼らの親や親戚の協力を受けられなくなってしまった。特に、親から子育てについて教わる機会を失った人たちはかなりの数いたはずで、この影響は、とてつもなく大きかったと思う。

個人的には、
今の僕らの親世代は、子育て世代という意味で、核家族化の悪い意味での完成形 なんだろうと思ってます。昔も、子育て本 はあったはずだけど、そのときそのときの子育て中の対処の仕方や、その「塩梅」のようなものを文章で表現するのは難しくて、そこまで分かりやすく説明したものなんて少なかったと思う。きっと...

そんなときに、子育ての先輩...経験者の親から教えてもらう、ときには、目の前でやってもらう...、それって「百聞は一見にしかず」で、ものすごい子育て支援効果だった…って思う。

それ以外にも、
「もうすぐ、こういう風になるから...」的な、これから起こり得ることを前もって話してくれる…のも、十分な心の準備ができることに繋がって、つまり、子育てをする親にとって、事前に知っているか、知らないかでは、精神的な負荷が、まるで違っていて、知ってる...ただそれだけで親のストレスは随分と軽くなってた…と思う。結局、これもかなりの子育て支援効果になってたんだと...

さて、今、国会でも議論されている「少子化対策。でも間違いなく、断言できるのは、さほど上手くはいかない。そう思う理由は…
今から親世代になろうとする若い人たちが抱いている思いって、「子育ては大変だ」…なんだけど、その理由に挙げているのは、経済的な理由が最も多くて、そのほか、仕事との両立が難しい、などなど。

でも、その挙げられている理由って、根本的な原因とは違う…んじゃないのかなぁ...なので、よく耳にする理由を解決しようとしたところで、じゃあ子どもを持ちたいと思うようになるか...といえば、きっと、そうはならないと思う。

繰り返しになっちゃうけど、
子どもを持ちたくてしょうがない...そう思う これからの若い人が多いわけではない のだから。そう考えると...
本当の「少子化対策は、「本当に子どもが好き」「子どもを育てで、子どもと一緒に楽しく過ごしたい」... そんな思いを強く抱いている、これから親世代になる人たち が増えること。

どんなに経済的な問題を解決するような施策を打ったところで、そもそも、子どもを持ちたいと切望していないのなら…どうしようもない。

今問題なのは、若い人の多くが、さほど子どもを欲しいとは思っていない…ってことだから…、まして、子育ては大変だぁ...とても苦労する…って話ばかりが話題になれば…それは当然、難しくなってしまう...orz

大切なのは、子どもを持ちたい、育てたい…みんながそう思うようになるには?...
そういう視点で、解決方法を考えなくちゃいけないんだと思う。そして、現状について、強く「子どもを持ちたい」と望むことがなくなっている...、その理由をちゃんと考えなる必要があるんだと思う。

今の人たち(親世代の人たち、それより若い人たち)って、結構多くが、「小さなころって、思いっきり楽しくて、嬉しくて、満たされてたなぁ...」そんな風に思ってなさそう...、そう思うのは、

親子でたくさんの楽しい時間や、おばあちゃん、おじいちゃんや親戚と会う機会が結構あってワイワイ過ごすだったり、それ以外でも、近くの公園なんかで、年齢関係なく、近所の友達とガヤガヤと遊ぶ...、そんないろんな人と過ごす日常が必要なんだけど、

ここ20年, 30年は、そんな風に過ごせるなんて希で、かなりの人はそんな経験はほとんどなさそう...、どちらかと言えば、普段は、ちょっと寂しい...だったり、なんとなく物足りないなぁ...と感じていたり...、そんな日々を過ごしていた んだと思っています。

いやいや、学校で友達と楽しく過ごしたよ!...と言われそうですが、難しいのは、自分が今いる現状って、それが当たり前と思ってしまいがちで、それが良いか悪いか何て、客観的に見ることはかなり難しい...

話を戻すと、本当は、
この誰かと過ごした経験、特にそれは、子どもにとって、「常に誰かがそばにいて構ってくれる」そう感じられることは、とても大切で、それが、なぜ大切かといえば、その安心感が、脳の精神性の発達には不可欠だということ...
逆にもし、
それがないと、子どもの気持ちはいつも不安で、そのストレスで発達が阻害されてしまう。子どもの頃に心穏やかじゃない毎日を送れば、当然、よい思いは抱けないし、大人になって、誰かに優しくする...なんてことも難しい...、いろんな人と接していると、そう感じることが結構あります。

まずは、それを解決する...
それには、タイトルに書いたように…
まず保育園、幼稚園、小学校で、先生を増やす。それと同時に、今の先生の仕事を減らす、ざっくり言うと、暇な時間を増やす...なんだと考えています。じゃないと子どもたちと無駄話なんてできないし...

本来は、家族で過ごす時間を増やすとか、祖父母や親戚づきあいを良くする、近所づきあいを良くする...など、各家庭で解決される方がいいのですが、最初にもぶつぶつ書いてしまったみたいに、核家族化が進んでしまった悪い意味での完成形での今、それは難しいかなぁ...と、子どもたちみんなが良い環境を...と考えると、

先生を増やして、同時に、負担を減らして時間の余裕を作る...、これが最善だと思っています。

もっと言うと、そうすれば、
いじめや、大人の発達障害、自殺者数増加、学力低下...などの諸々の問題も、今に比べれば随分と、そして、はっきりと良くなって解決すると思います。ここはそう言い切ってもいいとすら思っています。

あと、先生の負担を減らす...これはず~っと話題に取り上げられ、議論もされていてなのに、なかなか解決へとは向かわなくて...、やきもきしてしまうのですが、

難しくしているのは、負担を減らす という視点で考えるからで、思い切って、ゼロから 何が必要か という風に考えれば、意外に近道かもしれない...、たとえば、小・中学校なら、子どもを教育して育てる、それだけに必要なこと...必要な科目を教えること、給食や掃除も含めたクラスの運用、イベント系として、体育祭、文化祭、社会見学 くらいかな...、そういう風に絞ってしまって、それらをどうしっかりやるか...、そんな風に絞って考えれば、すっきりするのに...って思う。

今の時間的余裕のなさの問題で、それと真逆の最たるものは、やたらとチェックをさせる業務が多いってことだと思う。そもそも何かの問題を 見落とす のは、サボっていたり、怠ったり というよりもあたふたして余裕がなく目が行き届かない からがほとんどだと思う。なのに...、さらに時間を要する チェックという仕事を課してしまっている。本当に考えものだと思う。

先生に時間的な余裕ができれば、ちょっとした子どもたちの変化にも気づけるはずで、その分だけ、いろんな問題が起こらずに済むようになるし、子どもたちも先生とどうでもいいような話もできるようになれば、気持ち的に満足することが多くて、困った行動もあまり起こさなくなる...
子どもたちが、学校で満足して、家に帰れば、家でもちゃんとすることが多くて、家族の仲もいい状態が多くなるんじゃないかなぁ...と。
そうなれば、
子ども時代は良かったなぁと、大人になってそう思えるようになって、親世代になるころに、自分も子どもと一緒に過ごしたい...、きっと、そう思うようになる。

そういう親世代が増えれば、当たり前だけど、少子化はなくなる。これには時間が掛かるから、今すぐにでも、先生を増やして、時間的な余裕をつくる...その方向の政策を検討して、進めていくべきだと思うし、

それを切に願っています。

じゃないと、いろいろやばいと思う...